店長・重政の読書日記

本屋ほど楽しい商売はない。これで儲かれば最高。でも世の中そんなに甘くない。

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まるでレッドパージのよう。 2006,6,23
ブラジル戦が始まるまで、店で事務仕事をしながらネットで気になるニュースなんかをチェックしていて、東京新聞の『起立せぬ親と来賓調査 君が代』という記事をみつけた。
朝日新聞にも同じような記事が載っていたようだけど、見落としたみたい。

なんとも嫌な世の中になってきたものだ。

日の丸には、それほど抵抗感を持っていない。君が代はできれば歌いたくない。(酷い音痴のせいもある)というスタンスの私は、ワールドカップで君が代を斉唱するとき口を開けない日本選手がいるのを自然なことと思ってる。
日本代表を応援する気持ちと君が代を積極的に歌うことがイコールでないのが当然だとも思ってる。そういう多様な考えを容認する社会の寛容性のようなものが、この国の魅力だとも考えるし、そういう国民性に愛着を感じる。
それが心のなかに持ってる自分なりの愛国心なんだろう、とも思ってる。

この日記を書き始めた頃、4年前に読んだ野田正彰さんの本の言葉、

『日の丸掲揚・君が代斉唱に反対することと、日の丸掲揚・君が代斉唱の強制に反対することは違う、と私は考えている。私自身は、旗や歌のようなシンボルによってアイデンティティが国家に、からめとられるのを好まない。ましてやアジア侵略と無数の自国民の使い捨ての象徴だった旗、帝国主義者たちが身分制を称え身分制を国民に焼き付けるのに利用した歌を好まない。
だが旗を揚げ、歌を唱う人がいても、それを止めさせることはできないと思っている。』

この考え方に共感を覚える人は更に少数派になっていくのでしょうか。
これからPTAに関わらないといけない身としても気が重い話です。

裏アクオス。 2006,6,22

実がなる木。 2006,6,19
主には妻がしてることなのだけど、去年植えたブルーベリー・木苺・葡萄が今年は実が楽しめるようになってきた。
ブルーベリーと木苺はこれから1ヶ月ぐらいが食べ頃かな。今年は一房だけにした葡萄も順調に大きくなっている。どんなに酸っぱくても美味しいと感じそう。
子供と一緒に楽しむという意味でも、収穫できる木を植えるのはいいみたいです。

父の日参観日。 2006,6,17
この春から次男が通ってる幼稚園の父親参観に行った。
成長がのんびりしていて長男と同じとこはついていくのが辛そうというのと、送り迎えのバスが家の前まで来てくれるというのが魅力で、長男とは別の幼稚園に通わせてる。ちょっと古臭いのがいい感じの幼稚園。
親がいい意味で普通の感じな人が多い。

で、うちのこの子の様子はというと、うーん・・・。クラスの中でも一・二を争うボーとした子をしてる。

今はかわいいですむけど、妻が悩んでるのが、気にし過ぎでもないのがわかった。
きっと大器晩成なのだろう。と思うしかないな。

唱歌名曲CD。 2006,6,16
昨日発売のサライの付録の唱歌・童謡CDがいい。
650円の雑誌の付録に29曲全64分のCDをつけるなんて、10年前では信じられない大盤振舞い。
私の歳でも魅力あるよな。と思うのだから、50代以上の人にはこの選曲は価値がありそう。
これが赤字じゃないのなら、似たようなCDが付く週刊の分冊百科のは、相当にいい商売なのでしょう。

今や本屋にとっては無視できない売上げを稼ぐジャンルなのですが、分冊百科、特に組み立て方式のは嫌な商品です。
ロボットを組み立てるのをレジに取り置きしていて、なん号か溜まって、電話をするのは気の重い仕事です。
それじゃ売れないのはわかってるけど、完成するには10万円かかります。と創刊号の表紙に大きく表示すべきだと思う。特に大人だけでなく子供も対象にした商品には。
創刊号だけ小遣いで買って、あとをどうするかで親と子が悩む家庭が日本中に何軒あるんだろう。

ブロッコリーが美味しい季節。 2006,6,13
一昨日、甲山の道の駅みたいとこで買ったブロッコリーを使って、八宝菜風に作った中華五目炒めが美味しかったので公開します。

材料  豚モモ肉 イカ ブロッコリー 椎茸 木耳 人参 うずらの卵(水煮)
調味料 半ねりの中華味 金華ハムスープの元 酢 みりん 薄口醤油 白胡椒 生姜 片栗粉 胡麻油

作り方は説明の表現が難しいので大雑把に書くと、木耳をもどして、ブロッコリーと人参は下茹でしてあとは軽く炒めて、合わせといた調味料で味をつけて、水溶き片栗粉を入れて出来上がり。
高いけどユウキ食品の金華ハムスープを入れるとプロぽい味になります。

       (手抜きをして冷水に取らなかったのが原因か、ブロッコリーの色が悪くなったのが残念)

教育基本法を考えるものさし。 2006,6,12
自嘲的にとはいえ自分を左翼かぶれと言っている私が、一水会を創設した鈴木邦男さんの本を全面的に支持するわけにはいかないのだけど、『国家の品格』よりこの人の考えの方が好みかもしれない。
私は、昔多くいたらしい巨人のことにすごく精しいアンチ巨人なのかな。なんて思いながら読んでます。
確かなのは極めてる人の『言い分』には説得力があるということでしょうか。

『愛国心は国民一人一人が、心の中に持っていればいい。口に出して言ったら嘘になる。また他人を批判する時の道具にもなるし、凶器になりやすい。だから、胸の中に秘めておくか、どうしても言う必要がある時は、小声でそっと言ったらいい。』裏表紙の見返しにも書いてあるこの言葉、気に入りました。

愛国者は信用できるか
講談社現代新書 1842
鈴木邦男/著

蛍。 2006,6,11

正直者は馬鹿をみる? 2006,6,10
今週発売の雑誌DIMEを読み返していて、見つけた記事。

今話題の駐車違反の取締り強化の話で、もしフロントガラスにステッカーを貼られてたら、書いてある文面どおりに、警察署に出頭すると反則切符を切られて減点3と反則金18,000円。

30日間無視してると、ドライバーでなく持ち主に責任を求めて『放置違反金』18,000円の納付命令書が来るので、これを納める。すると減点はなし。

こんな正直者が損をすることがあってもいいのか。と思うけど、まずまず信用できそうなDIMEの記事で、最後に国会内の参議院内閣委員会の答弁で、警視庁交通局長が「出頭せずに放置違反金を納めるドライバーが7割ぐらいになると警察は見込んでる」と言ったとも書いてある。
これだと、免許証の減点は困るけど、お金で済むのならいい。という大金持ちにとっては、うれしいことになったともいえそう。

これは問題じゃないかな。


FX。 2006,6,8
今日から梅雨だそうです。昨日まで何日も続けて晴れていて今日明日は雨、こんなに気象庁の人が悩まなくていい年はめったにないような。わかりやすい時節の変化は、四季があることを実感できていいですね。

今日も株が大きく下げましたが、先月ネットで動かしてた株はほとんど始末してたので動揺しないですんでます。むしろ売っといて良かった。という喜びが。

株を売ったお金で、FX(外国為替証拠金取引)というのを始めました。今週発売の雑誌DIMEにも特集が載っていてブームになりかけているようです。いつもながら流行ものには弱い私です。株に見切りをつけた素人投資家が一気に流れていくのかも。

よくわからないまま、NZドル(通称キウィというそうです)を買ってみました。スワップポイント(進行形にすると意味がわかりますよね)という結構な額の金利が日割りで入るのが魅力で。 為替変動のリスクが当然あるけど、日本の金利が異常に安い時期が続くかぎり、有利な投資のようです。株と違って、平日は24時間マーケットが開いてるのも魅力で、私の射幸心を、暫くは満足させてくれそう。

この本読むとその気になってしまいますよ。
『働かずに毎年1000万円稼げる私の[FX]超活用術』講談社+α新書 840円




合併その後。 2006,6,7
うちの商売を考えると嬉しい訳がない福山市への合併から3ヶ月過ぎた。

思っていた以上に堪えてるというのが現状。
何十年も当たり前だと思ってた人口4万のなかでの商売がいきなり人口40万の地方都市の出入り業者をやらないといけなくなった。
保育園に画用紙一つ納めるのでも、仮に入札で取れたとしても、片道1時間かかる場所にも納めないといけない。しかも萬生堂からみると、かつては卸屋だったとこが競合相手。
自治体に出入りする業者も、それに見合った規模でないと門前払いという感じ。

間違いなく自治体とすれば、安く物品を購入できるようになるのだから、それに異を言うつもりはないが、我身のこととしてはあんまりのことのようにも思う。
それでも地域のなんだかんだの協賛金のようなものは今までどおり求められる。

想定されていたことだとは思うけど、平成の大合併で、文具屋は更に減りそう。

物品販売が個人資本で、できる時代は終わったことを理解したうえで悪あがきを、あと20年はやっていく。これしかないようです。



rockin'onのSIGHT。 2006,6,4

射幸心。 2006,6,3
パチンコや公営ギャンブルは全くやらないし、宝くじは胴元の取分を考えると買う人の気が知れないと思ってしまう。
宝くじは、戦争中とか戦後復興や今の日本のように税金だけでは国が廻らないときの金集めに最適なのだそうです。そう考えると、宝くじを買う人はお国に貢献している偉い人なのですね。

そういう考えの私ですが、人一倍射幸心のようなのはあるようで、怪しい投資話や儲け話には関心を持ってしまう。
暇な時だと、そんな電話も興味本位で聞いてあげることもある。
都心にワンルームマンションを買うと、30年でこれだけ儲かりますよという話を聞いてあげたら、個人情報は既に持ってたようで、資料を送ってきた。
読むと、もっともらしく借入金利が3%で家賃収入は借入額の5%で元手がなくても2%儲かると書いてある。でも欄外にとても小さくは書いてあるのだけど、相当のリスクがあるはずだ。リスクがないのなら、その会社が借り入れして全戸買い上げて賃貸すればいいのだから。
こういう話を面白がって聞いてしまう私のようなタイプで情報に疎い環境にいると危ないのですね。本屋だったから大丈夫のようなのですが。

嫌な瞬間。 2006,6,1
幼い顔をした女子中学生の万引きを捕まえた。今日はコミックを5冊だけど、余罪が相当ありそう。交番に引っぱっていく。
単独犯だけど、どうもイジメが絡んでるようだ。だとしたら、余計に本屋は単なる被害者で、意見のしようもない。
学校で問題になり、先生の対応も良くて、この子も救われるといいのだけど。